ニュース・レポート

2026.08.20 卓話:「公共空間活用、空き家活用、小規模開発(エリアリノベーション)、QURUWA戦略、それらをつなぐ自治」 studio36一級建築士事務所 畑克敏様、会長あいさつ

卓話:「公共空間活用、空き家活用、小規模開発(エリアリノベーション)、QURUWA戦略、それらをつなぐ自治」 
studio36一級建築士事務所 畑克敏様

私は岡崎康生エリアを中心に活動しており、この10年ほどの活動についてお話します。テーマは「公共空間活用、空き家活用、小規模開発(エリアリノベーション)、QURUWA戦略、それらをつなぐ自治」です。
私は仲間4人と「スタジオ36」という設計事務所を立ち上げ、自分たちが描く未来の街を自分たちの手で作り出すことを掲げて活動しています。私は岡崎に縁もゆかりもなく、2015年に移住しました。翌2016年、36歳の時にスタジオ36を始めました。移住後すぐに「QURUWA戦略」という行政計画を民間側で作る立場として活動し、人を見つけたり、公共空間の可能性を広げたりする土壌づくりを進めていました。2020年頃からは場づくりへ移り、設計活動の本格化や拠点づくり、イベント企画にも取り組んでいます。2022年頃からは再び土壌づくりを進め、行政計画の更新にも民間から関わる動きを行っています。10年活動して感じるのは、「建築で街を豊かにできるのではないか」ということです。ここでいう豊かさとは、多様性の高い選択肢の確保です。街が変わるきっかけは20年ほどでつくれるかもしれませんが、定着には三世代ほどかかると感じています。街の変化は次世代が評価するため、自分たちで出版社をつくり、本を制作しながら記録を残しています。
公共空間活用では年2回、100店舗規模のマーケットを開催しています。しかしイベントは一過性であり、それをどう日常に定着させるかを考えています。拠点である「GUUGUU」を運営しながら活動していますが、点だけでは広がらないため、エリアのビジョンを民間で描き小規模開発を進めています。また、中山間部は地域の約6割を占めており、この地域をどうつなぐかという交通戦略も重要だと考えています。その一方で、町内会や自治会の方々が暮らしを支えているため、連携しながら継続性を担保することが必要です。私は具体的な場所をプロデュースし、マネジメントすることが建築家の役割だと考えています。
現在は7人で活動しています。副業的に始まった組織ですが、今では副業必須という考えです。目的は街との接点を増やすことです。本業である建築設計や施工管理の強みを活かしながら、イベント企画や不動産管理にも取り組み、それらを最終的に本業の利益につなげています。会社における街との接点の数は、社員の人数と肩書きの数を掛け合わせたものだと考えています。私自身も十八ほどの肩書きや役割を持っています。設計事務所と大学での活動が収入の中心ですが、町内会や祭りの運営、若手の会などへの参加も大切にしています。こうした活動を通じて不動産情報には載らない情報も入り、空き家活用にも主体的に動けるようになります。
私は特定の小さなエリアですべてを掛け合わせて活動していることが特徴だと思っています。特に南康生町での活動が多く、「エリア」に価値があるという考えを大切にしています。不動産の価値は建物単体ではなくエリアに付いているため、エリア全体で投資し続けることが重要です。その考えから「南康生家守舎」というプロジェクトを立ち上げ、民間で独自に南厚生エリアのビジョンを描いています。将来像を描くだけでなく、その具現化の第一歩として拠点「GUUGUU」を整備しました。空き家を活用し、ジェラート店、シェアキッチン、出版社、事務所などが入る複合的な場になっています。現在は建物だけでなく外部空間の活用にも取り組んでいます。建築費が高騰するなか、空き家よりも空き地の活用に可能性を感じています。外の空間は共有しやすく、暮らしのイメージを広げやすいからです。
また、岡崎市全体で見ると中山間地域が大きな割合を占め、水資源も豊かです。一方で洪水被害も継続的に発生しています。行政は雨水バイパスなどの整備を進めていますが、自助・共助も必要です。そこで南康生町の一部を調査し、浸透しない舗装面が増えている現状を確認しました。駐車場や空き地のあり方を見直し、一部を緑化することで雨水対策につなげようとしています。さまざまな分野の人たちと連携しながら準備を進めています。
私は、イベントなどであるべき姿を提案し、それを生活者の視点で地域に定着させ、エリア思考で中山間地域ともつなぐ活動を続けています。街から信託を受け、独自の観察をもとに本業と向き合い、エリア思考で動き続けることで、ようやく街が大きく動くのではないかという仮説のもと活動しています。

会長あいさつ

まずもって、熊本地震に続いて今度は千葉県において集中豪雨による災害が起こりました。改めて被災されました皆様にお見舞い申し上げます。尚、本日熊本地震の義援金箱を回しておりますのでご協力よろしくお願いします。
さて、先週、8月15日の中日新聞に、空き家侵入盗疑いで2人逮捕、それに付随した記事で、全国で急増、昨年1万件という記事が掲載されました。記事によると「空き家の金品を狙った侵入盗事件が全国で急増している。愛知県内では25年に658件あり、被害総額は約1億7千万円、この5年間で件数は3倍、被害額は7倍となった。今年はすでに約450件に上る。」中略「空き家が狙われるのは、家主と鉢合わせになる可能性が低いうえ、被害発覚まで時間がかかるからだ」とありました。恥ずかしながら、私、このうち2回カウントされています。まさにこの通りで何時入られたのか不明です。最初の警察への通報が5月28日、2回目は6月1日の2回です。1回目は主に1階で、母のアクセサリー等、この時は小銭の貯金箱は転がっていただけで中身は入っていましたが、2回目は貯金箱2つ空になっていました。1回目の侵入はサッシの鍵の部分を割って侵入。二度目は、警察曰く1回目に見落としがちの所の鍵を開けて逃げて行ったのではないか。要するに2回目を想定して逃げて行ったという事でした。近所は空き家が多く、奥のお宅も2度ほど入られておられましたが、うちは自宅前から4メートルほど、向かいの家からも数メーターということで安心しきっていました。被害額は、両親のものですので何があったか不明で金額もよくわかりませんが、2度目の方が被害が大きいようで、町内の防犯パトロールもしている身としてはお恥ずかしい限りです。ちなみに岡崎署の上半期犯罪統計によりますと、侵入盗65件、自動車盗7、オートバイ盗31、自転車盗192、部品狙い31、車上狙い34、自販機狙い2、強盗4、恐喝6となっているそうです。学区別ワーストは羽根29、広幡26、連尺、城南、緑丘が20となっています。ワースト2位の広幡学区は犯罪抑止、治安改善の効果を実感してもらうために岡崎幸田トライアルカメラの取り組み対象となったことが昨日の中日新聞にも載っていました。また私も警察からは岡崎市では、防犯用具等購入費補助金がありますので是非活用をと勧められました。防犯カメラ、センサーライト、自転車用ハンドルロック、タイヤロック、位置情報特定装置、防犯ブザー、防犯砂利 で購入額の半分、上限3万円となっています。皆さんの自宅の防犯対策は万全と思いますが、まだの方はご一考してみてください。そんなわけで、今年のお盆の間は毎朝、毎晩実家に行き、ろうそくと線香をつけ、いっときそこにいて、盗難を許してしまったことをお詫びしておりました。本日は以上です。