ニュース・レポート

2025.10.30 会長あいさつ 卓話:ロータリー米山奨学事業について RI2760地区米山奨学委員会委員 伊藤良平君(豊田東RC)

会長あいさつ

皆様、日々のニュースには驚かされることが多いですね。先日、私の保育園の職員が、横浜のアンパンマンこどもミュージアムで、ショーの最中に父親同士が流血騒ぎを起こしたという出来事を教えてくれました。子どもたちが心待ちにする場所で、周囲や、懸命にショーを作る人々の気持ちを顧みない行動に、強い非難が集まっています。

人間は、確かに自分の都合を求める存在です。しかし、それが行き過ぎれば、歴史が示す通り、差別や紛争を生み出してしまいます。

現代社会は便利になり、何でも自分でできるという錯覚に陥りがちです。これは、私たちの保育園という小さな共同体にも表れています。営業時間外に名乗らず電話をかけてくる方、休日に忘れ物を取りに来る方など、周囲への思いやりなく、自分中心に行動する方が増えていると感じます。

ロータリーの理念は、豊かな社会の構築にあります。

今、私たちが目の当たりにしている「自分中心のあり方」は、この豊かな社会を静かに、しかし確実に壊していくものではないでしょうか。この風潮に対し、私たちロータリアンは何ができるのか。皆様と共に、深く考えていきたいと存じます。

卓話:ロータリー米山奨学事業について

米山奨学生の主な義務と活動

  • 基本的義務: 世話クラブ例会への毎回出席と会員との交流、連絡への迅速な応答、年2回(9月・2月)のレポート提出、依頼された卓話の実施。

  • 行事参加: 地区やクラブ行事への参加。具体的には春の研修会(企業訪問:今年は竹島水族館)や秋の研修会(歴史訪問:今年は米山梅吉記念館)など。

  • 規則: 渡航や帰国に関するルール(最大90日以内など)の遵守。

カウンセラーとクラブ全体の役割

  • クラブ全体の支援: カウンセラー一人に負担を集中させず、クラブ全体で奨学生を受け入れる体制をとる。

  • 雰囲気作り: カウンセラーや会長が率先して奨学生をアピールし、多くの会員と交流できる環境を作る。

  • 個人の交流: 会員が名前を呼んで挨拶するだけでも奨学生の緊張は和らぐため、個人対個人の温かい交流を心がける。

  • カウンセラー研修: 10月の研修会等を通じて奨学生との接し方を共有し、カウンセリングに活かす。

奨学期間終了後の関係(学友)

  • 持続的な関係: 卒業後は「ロータリー学友」となるため、奨学期間終了で終わりではなく、その後も訪問や冠婚葬祭への招待など、末永い関係を保つことが最善とされる。