
2026.04.02 卓話: 「NASAでの研究経験から考える“人間リズム”と健康」 愛知学院大学 准教授 近藤久貴様、会長あいさつ、3分間スピーチ
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卓話: 「NASAでの研究経験から考える“人間リズム”と健康」 愛知学院大学 短期大学部 歯科衛生学科准教授 近藤久貴様
愛知学院大学の近藤久貴です。本日は「NASAでの研究経験から考える“人間リズム”と健康」というテーマでお話しします。
現在、NASAでは約50年ぶりに月を目指す「アルテミス計画」が進んでおり、多様な宇宙飛行士が選出されています。 これまでの宇宙滞在は高度400kmのISSが中心でしたが、これからは月面基地や火星探査といった長期滞在の時代です。 滞在が長期化すれば宇宙食も「楽しむ食事」へと変化しますが、美味しい食事は虫歯や歯周病のリスクを高めます。 宇宙での歯科治療は困難なため、私は世界各国の機関と協力し、「お口の清潔を保つ」宇宙歯科医学を立ち上げ、予防の重要性を説いています。
私はかつてNASAエイムズ研究センターで、火星有人飛行を想定した基礎研究に従事していました。 そこで調査していたのが、無重力環境や長期滞在が人体に与える影響です。 この研究を経て、現在私が注力しているのが「体内時計」、いわゆる「生体概日リズム(サーカディアンリズム)」の研究です。
地球上の生命は、誕生以来「24時間の明暗サイクル」の中で進化してきました。 かつての地球は紫外線が強く、生命は夜活動し、昼の危険を避けることで生き延びてきました。 この「昼夜を知る能力」が体内時計の原点です。 人間の体内時計は脳に司令塔があり、全身約70兆個の細胞のリズムを同期させています。しかし現代社会は、電灯の発明により夜の闇を克服した一方で、夜間に強い光を浴びることで体内時計を狂わせています。 リズムの乱れは、睡眠障害や肥満、糖尿病のリスクを高めるだけでなく、寿命を縮めることも動物実験で判明しています。 交代制勤務や週末の夜更かしによる「ソーシャル・ジェットラグ」には特に注意が必要です。
この「時間医学」を歯科に応用すると、興味深いことがわかります。 虫歯の原因菌は「夜」に増えるため寝る前の歯磨きが最も効果的であり、逆に口臭の原因菌は「午前中」に増えるため朝のケアが重要です。 体内時計を整え規則正しい生活を送ることは、全身の健康はもちろん、お口の健康を守ることにも直結するのです。
会長あいさつ
仏教では「条件さえ揃えば、人はどんな振る舞いもしてしまうものだ」と説かれています。日頃は穏やかな人でも、極限状態に置かれれば思いもよらぬ行動をとってしまうのです。
私にとって初めての手術から、まもなく一年が経とうとしています。入院中、最も心に残っている出来事があります。手術後、麻酔が覚め始めた頃、私はこの上ない心地よさの中で楽しい夢を見ていました。ところが名前を呼ばれて返事をした瞬間、夢は途切れ、現実に引き戻されてしまいました。病室へ運ばれる間、麻酔が切れるとともに凄まじい激痛が襲いかかり、全身が冷や汗でずぶ濡れになるほどでした。激痛に加え、酸素マスクやモニターの電極、点滴に尿管と、体中のあらゆるものが鬱陶しくて仕方がありませんでした。そんな時、妻が心配して駆けつけてくれました。何もできずただ見守るしかない妻の気持ちも、頭では分かっていたのです。しかし、経験したことのない痛みと動けないもどかしさから、私はついこう言い放ってしまいました。「上から覗き込まれると睨まれているように思うから、帰ってくれないか」と。当然、妻は激怒して帰っていきました。
皆さんは、私への見方が変わりましたか。私は、このような「根性」というか、未熟さを抱えながら日々を過ごしています。想像を絶する苦痛の中で、皆さんは最後まで平常心を保ち続けることができるでしょうか。
3分間スピーチ:横山忠男君
皆さん、こんにちは。
先月に引き続き、今月もこうして皆さんの前でお話しできる機会をいただき、大変嬉しく思っています。最近は毎月のようにこの場に立たせていただくのが習慣になってきましたので、先週のようにスピーチがない週は、少し物足りなさを感じるほどです。
さて、先週は非常に充実した時間を過ごしておりました。まず午前中は、下の娘の中学校の入学式に出席しました。娘が通う岡崎市内のこの中学校は、市内でも一番新しい学校で、校舎も新しく非常に素晴らしい環境です。そんな場所で中学生としての第一歩を踏み出せた娘の姿を見て、親として本当に幸せな気持ちになりました。これから多感な時期を迎える娘が、楽しく充実した学校生活を送れるよう、しっかりとサポートしていきたいと意を新たにしました。
その後は名古屋へ向かい、母校である米山小学校のオリエンテーションに参加しました。新入生が一堂に会し、これから始まる「米山っ子」としての生活に向けて、皆で心を一つにする。そんな期待に満ちた空気の中に身を置き、私自身も初心に帰るような、ワクワクとした清々しい気持ちにさせてもらいました。
こうした家族や母校の新しい門出に立ち会えたことは、私にとって大きな活力となりました。来年度、そして4月からの新体制に向けて、私自身も良き父、そして良きリーダーとして、しっかりと歩んでいきたいと考えています。
今年度も残りわずかとなりましたが、来年度を最高の形でスタートさせるためには、今この瞬間を大切にすることが不可欠です。引き続き、気を引き締めて取り組んでまいります。本日はありがとうございました。